エビデンスとは何か。いつ使われるのか。事例を交えて解説します。
エビデンスとは、=相手の発言した証拠や、
その人の口頭等で主張したログ(=記録)を残すという意味合いでよく使われます。
IT業界では日常的にエビデンスが、エビデンスがという表現が用いられます。
例えば、
・エビデンス残しておきたいからメールで返答もらいなさい。
→相手は買うと電話で言ったのに、あとで言ってないよ。と言われないためとか。
→こういう仕様にして下さい。でこっちは作業したのに、そんなこと頼んでないよ。 などのケースを回避するために、双方合意ができているが口頭でしか約束できていない事項については、客観的に判断できるような証拠=ログをもらっておきなさい。ということなのですが、皆さんにもそういう経験はあるでしょうか??
言った、言わないの議論は仕事に限らず、プライベートでもよくある話しですが、言ったにもかかわらず言っていないと言わせないない具体的な根拠を提示することができる効果があるのがエビデンスで表現される文章であったりするわけです。
契約書というのは、エビデンスの最たる成果物なわけです。
プライベートなら、婚姻届は重要なエビデンスになるわけです。
契約書にせよ、婚姻届にせよ、法的効力を発揮する
具体的なエビデンスとして機能しているわけです。
ここ数年でいわゆるコールセンターのようなサポートセンターでも、言われた内容や窓口のオペレータが伝えた内容をエビデンスとして残しておこうという風潮もあり、サポートセンターに電話した際、オペレータに繋がる前に、「更なるサービス品質の向上を目的として、通話内容を記録させていただきます。」という案内がなされるわけです。
当然これはサービス品質の向上を目的とした趣旨もありますが、
言った、言わない問題を回避するためのものでもあります。
エビデンスを残すとは、何かあった際に、あなたこう言ってましたが、
どうなんでしょうか。という風に使われることもよくあります。
IT業界に限らず、仕事の基本にエビデンスは大きくかかわっていきます。
電話で仕事の話をする。納期、要望等を電話で聞く。
その後、メールにて「先程お電話でもお話させていただきましたが、
念のため、メールでも送信させていただきます」という言葉から始まり、
要望事項:
提出期限:
提出条件:
等、電話相手の要望や合意した内容について、メールにて明記し、「内容に相違のある場合は、メールにてご連絡ください」等を付け加えることにより、反論を遮る効果を持たせるという意味合いがあります。
口頭<メール<覚書や契約書
という感じで、本人が言ったと断定できるもしくは、
同意したと判定できるものを総括してエビデンスという言葉を使用します。
IT業界では、エビは?とか、エビ取っといてね。とか
気取った略語が日常会話で使われることはままありますが(笑)
エビデンス。内容はご理解いただけましたでしょうか??
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